環境で飛距離アップ

ゴルフで飛距離に影響を与える意外な伏兵、それは気温と気圧です。

青空

ドライバーは手に馴染む最良の物を選んだ、では次にどうすれば飛距離のあるショットを編み出せるか考えてみましょう。勢い良く飛んでいくボールをイメージすればわかりますが、ボールの初速と打ち出しが飛距離アップの鍵を握っていそうです。細かな条件としては暖かい方が距離を稼げる、標高が高い場所の方がよく飛ぶといったことはありますし無視できないほどの影響はありますが、どの方向にどれだけのスピードで打ち出すか、これでだいたいの飛距離は決まります。また風向きと風速もかなり影響を与えますが、これも標高や気温と同じくゴルフの腕前とは無関係な、個人ではどうしようもない要因です。ちなみに気温ですが、それ以外は同じ条件として気温差が30度ある場合、高い方が5~10ヤードも飛距離アップするらしいです。なので夏よりも冬のほうが飛ばないのは寒くてスイングが小さくなっているのではなく科学的に証明されていることなので、無理して原因を探したり失った数ヤードの行方を追い求めなくてもいいでしょう。「6ヶ月前の6月6日にUFO浮いてないかなー、と考えながらここでゴルフをした時は第一打でもっと飛ばせたのに、今日はちょっとパワーが足りないのかな?」と心配したり、「まさかあの時はUFOから未知の力が自身に注入されていたのかも、姿は見えなかったけど」と空想するのは大概にして、温度差の影響を受け入れましょう。誤差というには大きすぎるほど飛距離アップ、飛距離ダウンするので、知らなければ驚いたりショックを受けたり未確認飛行物体の存在を信じてしまいそうになりますが、同じパワーで同じスイングで同じドライバーを使ってゴルフボールをショットしても、シーズンにより到達地点が変わってくるのです。天候というか風の影響も同じように受けるので追い風なら風に乗ってボールは遠くまで届きますが、向かい風だと押し返されてあまり飛んではくれません。風速次第では無風の日よりも10ヤード、20ヤードも違いが出てきますし、台風並の強風だと30ヤード以上も飛距離アップすることがあります。さすがにそんな天候でゴルフをするのは危険ですし、横からの強風だとボールをまともにコントロール出来ないので中止すべきでしょうが、知識として覚えておきましょう。でも気温による影響はともかく風を受けてゴルフボールがどういう動きをするか、これは経験からみなさん知っていそうですね。バトミントンだって風の強い日に公園でやれば羽は流されますし、ドッヂボールも追い風になるように投げる時のほうが強力な一撃を放てます。なので風の影響は日頃から肌で感じて誰もがなんとなくは理解していそうです。あとはいつも同じゴルフ場でしかラウンドしない人にとってはあまり関係のない話になりますが、標高の高い場所の方が飛距離アップします。海抜20メートルの標高にあるゴルフ場よりも、標高760メートルの高原にあるゴルフ場のほうが断然飛距離アップするのです。気圧が低いほうがボールも動きやすいのかより遠くまで飛んでいくわけですが、これをなんの知識もなく見破ることは常人には不可能でしょう。誰かに聞いたりパンフレットを見なければそのゴルフ場の標高なんて知りはしませんし、なのでいつもとの変化にも気が付きません。道中の景色の変化を見ていれば高低のどちらか位は見当がつくとしても、現在地の標高なんて気にしない人の方が多いのです。不意打ちで「ここは標高何メートルかわかる?ついでに気圧も」と尋ねてみても、ほとんどのゴルファーは正確に答えられませんし、聞こえなかったふりをして返答することを放棄して目を逸らすでしょう。風が強い日に飛距離が変化するのは理解していても気圧までは気にしていないのです。具体的には標高1,000メートル上がると約5ヤード飛距離アップするそうなので、見逃せない要因なのが気圧です。飛ばし屋と呼ばれたければ山でゴルフするのもひとつの手かな、と考えてもいいですが、みんなが平等にこの恩恵を受けるのであまり意味は無いかもしれません。